校長日誌

御礼のご挨拶

2013年3月31日 23時41分

平成23年度より2年間本校校長を仰せつかりました。
本日をもちまして、お陰様で定年退職をすることになりました。
皆様のご支援ご協力に深く感謝を申し上げます。
これまでお世話になりました皆様に心より御礼を申し上げますとともに、
本校の益々の発展をお祈りしまして最後の御挨拶にいたします。
ありがとうございました。
山形県立米沢工業高等学校 第25代校長 大津 清

卒業式の式辞に盛り込んだ自作の詩

2013年3月25日 08時39分

卒業式の式辞に盛り込んだ、つたない自作の詩を紹介いたします。

「この道」
この道は、ほかの人が歩まない自分の道である。
 平らな所もでこぼこな所もまっすぐな所も 曲がりくねった所もある長い道である。
この道は、二度と歩めぬ、かけがいのない自分の道である。
 ときには、楽しく心はずみ思わず小躍りして走り出すこともあるだろう。
 ときには、苦しくて悲しくてつらくて歩むことができないこともあるだろう。
しかし、この道は、誰にでも誇れる自分の道である。
 どんなことがあっても夢と希望と勇気を持って歩み続ければ、素晴らしい未来につながる道である。
この道を一歩一歩大地を踏みしめて歩んでいこう。

卒業生の前途を祝し、幸多かれとお祈りいたします。

「FabLabなぜなぜ工房ミクシ」キックオフミーティング

2013年3月22日 07時49分

 平成25年3月19日(火)午後1時30分より本校大会議室で「FabLabなぜなぜ工房ミクシ」キックオフミーティングを行いました。40名を越える方々のもとで開催しました。
出席いただきました皆様に御礼を申し上げます。
 FabLab(ファブラボ)は、3次元プリンターなどの次世代工作機械を導入して、自由な楽しいものづくりを体感できる場です。さらに、ものづくりサロンの場として人材育成と地域活性化を目指していきたいと思います。
 ぜひ、ご協力をお願い申し上げます。
(山形新聞平成25年3月20日付け関連記事掲載)
(朝日新聞平成25年3月21日付け関連記事掲載)

自立・協働・創造

2013年3月21日 21時33分

校長原稿⑥                 「自立・協働・創造」
                                                       
                   米沢工業高等学校 校長 大津 清

 光陰矢のごとし。平成24年度も早いものでまもなく閉じようとしている。そして、東日本大震災から2年が過ぎ去ろうとしている。被災地の復興は、まだまだこれからであり、被災された方々は今も苦しんでおられる。私たちは、被災された方々の心に寄り添い、できるだけの温かい支援の手を差し伸べていきたい。そして、あの時に学んだ命・絆の大切さ、日々のくらしのありがたさを忘れてはいけない。
 教護会及びETAの皆様には、日頃より本校の教育活動に対しましてご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、先日平成25年2月20日に山形県高度技術研究開発センターで平成24年度青少年の創造性開発育成事業の成果発表があった。本校定時制からも現在取り組んでいる「視覚障がい者を対象とした点字学習支援装置の製作~全校生による、外部の方に使ってもらうことを意識した「ものづくり」への挑戦」というタイトルで菅野均・飯島未来・土屋権照君が発表した。物おじしない堂々とした立派な発表であった。そして、見事山形県知事賞(最高賞)を受賞した。これは、困っている人を手助けしようと考えたこと(自立:自分が自立できなければ人助けはできない。)。全校生で取り組み、企業((株)タカハタ電子)だけでなく山形県立山形盲学校と連携したこと(協働)。発明コンクールに出品するなどオリジナルなアイディアがあること(創造)が評価されたのではないかと思われる。
 現在、文部科学省は平成25年度から始まる第2期教育振興基本計画を作成して、キーワードとして「自立・協働・創造」を掲げている。まさに、この点字学習支援装置の製作の取り組みは、教育振興計画のキーワードと同じものであった。この取り組みにより夢や希望、勇気をいただき、生徒の自信と誇りと成長につながっていると思われる。
 これからもこのような取り組みをしていきたい。尚一層のご支援とご理解をよろしくお願いいたします。
「PETA便り第8号、平成25年3月発行より」

チャレンジ

2013年3月19日 09時29分

 これまで4回にわたり、文集に寄せた文章を掲載してきました。さらに、続けます。今回の校長原稿は定時制で発行しているPETA便り第6号に掲載したものです。先に掲載しましたが校長原稿⑤として再度掲げます。PETAとはPTAとETA(雇用主と教師の会)を合わせた造語で、PTAとETAの合同の団体を言います。本校では、PTAのことを教護会と呼んでいます。年に2回発行しているものです。

 校長原稿⑤                                              「チャレンジ」
                                                       
                                 校長 大津 清

 平成23年度も早いものでまもなく閉じようとしています。昨年は東日本大震災があり、これまで経験をしたことのない甚大な被害を受けました。エネルギーの重要性、命・絆の大切さ、日々のくらしのありがたさを学びました。被災地及び被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
 教護会及びETAの皆様には、日頃より本校の教育活動に対しましてご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、最近は東日本大震災、タイの洪水、ヨーロッパの金融危機、急激な円高など厳しい経済状況の中で閉塞感漂う状況にあります。また、少子老齢化による市場縮小が懸念され、グローバル化の波も押し寄せています。
 これからは、夢や希望を抱いて、地域より世界を見、世界から地域を見ていく一層広い視野を持ち、内向き志向を打破していく必要があります。ここで、インド緑化に一人で立ち向かった日本人を紹介したいと思います。それは、杉山龍丸(1919~1987)です。福岡市生まれで作家夢野久作の長男です。彼は、戦後引揚者を収容するために「杉山農園」を経営し、千葉県稲毛で引揚援護局に勤めました。1955年日本の農法・技術によりアジアから貧困をなくすことを意図して国際文化福祉協会創設し、1962年インドに渡りました。そこで、父の残した全財産、田畑三万坪を投じて、インド緑地化に取組、インドでは「グリーンファーザー」と知られています。先人の生き方とその精神を学びたい。
 今こそ、高い志を持って何事にも積極的にチャレンジしていく必要があると思います。本校も歴史と伝統を大切にしながら、本校で学ぶことに自信と誇りを持ち、チャレンジして活気あふれる学校づくりをしていきたい。これからも尚一層のご支援とご理解をよろしくお願いいたします。
「PETA便り第6号、平成24年3月発行より」